3D-CAD/CAMを操作して図面を読む方法【画像を使って順番に解説】

図面が読めない。図面からモデリングまでのイメージがなかなかできなくて困っている。そんな悩みに答えます。

周りに聞いても「 やればやる程できるから大丈夫 」や「 頭の中でイメージをする 」などの抽象的なアドバイスがほとんどだと思います。

自分自身、周りに聞ける人がいなかったため独学で身に付けたのですが、結果としてかなり遠回りをしてしまいました。

そんな失敗談をもとに、この記事では『 コツ 』と『 どこから着手すべきか 』を解説しています。

まず結論として図面は完璧に読めなくても、ちゃんとイメージできなくても大丈夫です。全てはモデリングさえできれば解決できますので。なぜなら、モデルは図面の「 答え 」だから。

『 図面を読む 』と『 頭の中のイメージ 』は後から付いてくるものです。最初からそこを学ぼうとすると、かなり時間がかかってしまい効率が悪いです。

まずは図面の基本をおさえつつ、どこから着手すべきなのかを見ていきましょう。

 

 

3D-CAD/CAMを操作して図面を読む方法

 

まず最初に図面の基本となる三角法からルールを説明します。

 

・平面図を正面図・側面図・断面図で詳しく説明しているわけですが、最も重視すべきは寸法線交差です。

 

図面は見えている線を実線、見えていない線を点線で表現している。

 

断面図は基本的に全て使う

 

上の画像でわかる通り、平面図では不明なところが側面図と断面図で理解できるように描かれています。

正確には側面図で穴形状を点線、断面図では実線で描くべきでした。これはわたしのミスですが、設計者によっては正確に描かない人もいますので覚えておきましょう。

よくある疑問に『 平面図と側面図が合わない 』というのがありますが、どちらが正解というものはありません。最も重要なのは寸法線と交差です。

ベストなのは交差を盛り込まれた寸法にモデルがなっていることです。

図面がよくわからない・・・という質問に答えます。全ての面図は使いましたか?基本的に全部必要だから設計者は描いているのです。まずは全部使ってみましょう。どうやって使うのかは下で解説しています。

 

図面を開いたらクラス( 線の色 )を少しまとめるのがお勧めです。とくに寸法線は1つのクラスにまとめるといいと思います。

上の図面には余計な点線があるのですが、3カ所のタップをつないでいる円の点線は必要のない点線です。もしわたしが初心者なら悩んだかもしれません。

 

まずどこから手を付けていいのかわからないのであれば、水平線や垂直線を引いてください。

ずっと図面をながめていても進まないので、まずは線を引くだけで大丈夫です。

そしてもう一つ大事なのが、わかるところから始めるということ。いきなり全体像を想像するのは、まだ先のことです。

 

なかなかイメージができない場合は、断面図を違うクラスで90度回転でコピーをして断面した場所にコピーしてください。

上の画像では、おそらく中心を断面したと仮定してコピーしたのですが、図面を少し起こしてみるとモデルのイメージに少し近づきました。

平面図に断面した方向が記載してある場合は、その方向から見るのが大事になってきます。断面した方向、実線、点線の全てに意味があります。

 

ここで( Face )とソリッド( Body )について説明します。(左が面、右がソリッド)

モデリングするうえで両方つかえるようにしましょう。

場面によって使い分けるのですが、作業効率から考えるとソリッドの方が1.5倍は作業が早くなります。

そのうえ形状を足したり引いたりできるので、ぜひ早く使いこなしてください。

 

断面図の形状をカレント属性( 違う色のクラス )でコピーしてセットしました。

自分でモデリングする時はどんどん違うクラスを使って展開していってください。

なお、コピーしたクラスは消さずに、ある程度クラスを整理して残した方が後で修正するときに便利です。

 

まずは10番クラスで回転体360度で全体のソリッドを作成。

次に水平線でカットしています。

 

6番7番8番9番クラスで駒の中の形状を回転体360度で作成。

次に全ての形状を結合して、中の形状ができました。

 

先にできていた全体のモデルから中の形状を引けば完成です。

完成したモデルを90度回転でコピーして平面図に合わせました。

 

完成したモデルを切断すると、より図面の意味が理解できます。

図面に慣れるまでは、断面図の位置から切断して確認する作業をおすすめします。

図面からイメージができないのは、まだ見たことがないから。

これからいろいろなモデルを見るたびに、あなたの中に情報が蓄積されていき、それがイメージにつながっていくのです。

 

図面の難易度が上がっても、やることは同じ

 

この図面は実線と点線がルールを無視して混ざっていますし、クラスの使い方も意味不明です。

図面を開いた瞬間、最初は???でしたが、やることは上で説明したのと同じことしかしていません。

頭の中で具現化させる必要はなく、わかるところからモデルを作成していくだけです。

図面を開いてから長い時間、PCの前で固まったり悩むのは得策ではありません。

 

平面図、側面図、断面図から形状をソリッドで作成。

図面が複雑な場合はキリのいいところから分けて、後から結合させます。

形状を足したり引いたりできるのがソリッドの最大のメリットです。

あとは忘れた形状をすぐに追加できるのも便利です。とくにRやC面を簡単に追加できます。

面でモデルを作成した場合は、足したり引いたりできませんしトリム( カット )という作業が必要になってきます。

 

全体のモデルから各形状をひいて完成しました。

このモデルを面で作成した場合、ソリッドに比べて1.5倍以上の時間がかかったはずです。

 

まとめ

< 最後にもう一度まとめます >

 

図面の基本となる三角法のルールを覚える

どこから手を付けていいのかわからない場合は、水平線や垂直線を引いてみる

なかなかイメージができない場合は、断面図を違うクラスで90度回転でコピーをして図面を立体的に見る

わかるところからモデルを作成していく

面よりソリッドの方が作業効率がいいので、ソリッドでモデルを作成する

ソリッド形状を足したり引いたりしてモデルを完成させる

 

「 頭の中でイメージをする 」というアドバイスは、間違ってはいないのですがちょっと順番が違います。おそらく、今現在のあなたの悩みは解決できません。

あなたにできることは図面を正しく全て使い、わかるところから進める。面で1から作成していくか、ソリッドで足したり引いたりして作成していく。

最後になりますが一番大事なのは、あなたの理解力です。自分で手を動かし失敗して理解をする。これが最も早く成長できる方法です。周りのアドバイスなんてほとんど役に立ちません。

この記事が少しでもあなたの役に立てたら幸いです。

 

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